ゲーム分析ブログ

サイト名を変更しました。サッカーマニア・スタッフ用ブログ。WEB版の補完と補足もここで行います。
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正論58 監督を希望するラモスの思惑は?

 新生東京垢離好織奪佞砲魯薀皀垢参加していない。
その理由として「自分が入らない方が良いのでは」等と言ってるが、
その一方で重大発言があった。


「JFL」でも「J2」でもどこでも構わないから監督になりたいと。
この発言の意味が判るかな?


 東京垢隆篤津時には、補強の為に強化費を使いまくり、
他のクラブを解雇された元代表選手を大量補強したのは記憶に新しい。
にも関わらず、十分な強化費を組む予算など提供できず、それどころか
クラブの運営費にさえ苦心惨憺しているクラブがJ2にはあるし、JFLに
至っては、完全プロ化やJリーグ参入も困難の経営状態のクラブも多い
のが実情ではないか。
 にも関らず、監督になりたいとは?何か思惑があるのではと、その真意
を疑うのが普通の感覚だと思う。


 2014年W杯が母国のブラジル、そして2016年五輪がリオデジャネイロ。
ラモスは、A代表か五輪代表の監督として故郷に錦を飾り派手に凱旋したい
という思惑があるに違いない。


 来年のW杯が終わったら代表は新監督になるはずだ。たとえ次期監督が
外国人になった場合でも、成績不振ならば途中で解雇される可能性もある。
五輪監督も2012年のロンドン五輪が終われば新監督になるだろうし、人事
は同様の展開になるだろう。


 もし、ラモスが来年度に、どこかのクラブの監督に就任して好成績を収めて
実績を残せば、J1のクラブから就任のオファーが来るかもしれないし、あるいは
自分から水面下で売り込みに走るかも知れない。その結果、上手くいけば、
代表や五輪の次期監督の芽も出てくると考えてるのではないか。

 しかし、そのように話が展開するとは思えないのが常識人の考えだが、
思い出してもらいたい。過去のラモスの言動を。

 2000年頃だったか、当時の代表監督のトルシエがマスコミ各社や協会幹部
からの大不評を買って、解任の動きがあったのを。引退して指導者の道を
歩もうとしたラモスは、まだS級ライセンスが無いにも関らず、「来年が勝負だ」
と公言していたのだ。日本サッカーもJリーグも2002年で終わるわけではない。
それなのに、「なぜ、来年が勝負だった」のだろうか?

トルシエが首になった後の次期監督の就任を目指したのではなかろうか。

 2002年は【帰化した日本開催】だが、2006年のドイツ開催でジーコが
就任の前には、全く「勝負」発言はしていない。2006年の次の南ア開催、
その後のオシムが倒れて岡田就任までの期間、やはり「勝負」とは言ってない。

 ここに来ての「どこでもいいから監督」という突然の発言は、
20014年W杯と2016年五輪の【ブラジル】を見据えたものという推測は
うがった見方だろうか?

 ついでにもうひとつ。
日本が初出場した98年のフランス大会には、「ホペイロ」でも良いから、
代表に帯同させてほしいと、岡田監督に話してたのは有名だった。
あれは、現地入りしてから練習試合や紅白戦を行って誰かが負傷してしまい、
登録変更が可能ならば、誰を招集するかという話になったら、現地に居る
ラモスが最有力という展開になるのを期待して、W杯出場への最後の望みを
繋いだと解釈すれば良いだろう。

 たぶん、ラモスの周辺に居る取り巻き連中が、都合のよい情報だけ伝えて
、正確な分析を提示出来ず、また助言も行っていないと思われる。
世間一般や、マスコミの間から「ラモス待望論」のような物がわき上がるかの
ような話を吹き込んでる可能性が高いんじゃないか。
 あるいはラモス自身が自分の存在を過大評価しており、周囲の取り巻きも
適切な忠告が出来ない「裸の王様状態」なのかも知れない。

 

| サッカーマニア・スタッフ | 正論 | 15:02 | - | trackbacks(0) |
キリンカップ2009対ベルギー戦分析

 キリンカップ2009・対ベルギー

2009年5月31日 国立競技場 観衆42,520人
主審 スタイルズ(イングランド)
副審 シャープ(イングランド)シンプソン(イングランド)

日本代表 4−0(2−0) ベルギー代表

得点
1−0(21分・長友) 2−0(23分・中村憲)
3−0(60分・岡崎) 4−0(77分・矢野)

警告
アルデルウエイレルド(ベルギー)
フェルマーレン(ベルギー)


日本   SH24( 8)CK13(9)FK11(4)PK0
ベルギー SH 3( 1)CK 2(1)FK 8(2)PK0


ボール支配率
日本  ベルギー

 

日本代表        ベルギー代表


GK  1・楢崎 正剛   GK  1スティーネン
DF 15・長友 佑都   DF 17デラート
    4 トゥーリオ       4フェルマーレン
(74分・5・山口 智)      14アルデルウエイレルド
   22 中澤 祐二       6スウエルツ
MF  7 遠藤 保仁   MF  5ポコニョーリ
(62分・2 阿部 勇樹)   (69分・9 ポッセン)  
   17 長谷部 誠       3シモンズ
(46分・27橋本 英郎)      7ハルーン
    9 岡崎 慎司      15ムヤンジ    
(70分・12 矢野 貴章)   62分・11 フィセヘムス)
   14 中村 憲剛      10マルテンス
(67分・13 興梠 慎三)  FW 13ローランツ
   10・中村 俊輔    (82分・デンベレ)
(46分・19本田 圭佑)    
FW 16大久保 嘉人



◆・フォーメーション


◆・日本代表 スタメン 4−2−3−1



          大久保

岡崎       中村憲    中村俊


        遠藤   長谷部


  長友    トゥーリオ   中澤   内田

            楢崎


◆・46分〜 4−2−3−1

         大久保

岡崎       中村憲    本田
             (46分〜)

        遠藤   橋本
            (46分〜)

 長友    トゥーリオ   中澤   内田

             楢崎

◆・67分〜 4−2−3−1

           興梠
        (67分〜)

大久保     本田     岡崎
             

      橋本    阿部
            (62分〜)

  長友    トゥーリオ   中澤   内田

           楢崎

◆・74分〜4−2−3−1

             興梠

大久保       本田     矢野
                  (70分〜)
  

        橋本    阿部
           

長友     山口    中澤     内田
      (74分〜)

           楢崎

 

◆・ベルギー代表・スタメン 4−4−1−1


           13ローランツ

           10マルテンス

5ポコニョーリ  3シモンズ  7ハルーン   15ムヤンジ
 

17デラート 4フェルマーレン 14アルデルウエイレルド 6スウエルツ

           1スティーネン


◆46分〜 4−4−1−1

            13ローランツ
  
            10マルテンス

17デラート   5ポコニョーリ  7ハルーン  15ムヤンジ
 

4フェルマーレン 3シモンズ 14アルデルウエイレルド  6スウエルツ

              1スティーネン

【日本の右サイドからの「中村俊」と「内田」「長谷部」の攻めに対応したと思われるが
 明らかに遅すぎた上に、再度の修正を迫られる】



◆69分〜4−3−1−2

                    13ローランツ
                (82分・18・デンベレ)
      11 フィセヘムス
       (62分〜)

               10マルテンス

 7ハルーン      4フェルマーレン      9 ポッセン
                             (69分〜)

17デラート   3シモンズ 14アルデルウエイレルド  6スウエルツ

                 1スティーネン

【 DF陣のポジションを修正すると同時に、攻撃の枚数を増やしたが、それも
効果的ではなかった】



■・分析



◆チャンスの数

日本
決定的なチャンス「15分・19分・21分・23分・38分・60分・77分・」7回
チャンス「2分・9分・12分・71分」4回

ベルギー
決定的なチャンス「27分」1回
チャンス「65分」1回

この2回のチャンスは、いずれも「トゥーリオ」の初歩的なミスから得たもので、
ベルギーが自ら切り開いて作ったチャンスは無い。


◆ベルギー代表

ベルギーのスタメンは、対チリ戦の時と違うのは左サイドのDF2が17に
替わった以外はメンバーもポジションも全て同じだった。つまり今回来日した
メンバーでは、レギュラークラスは決まっていたのと、対日本用の選手起用は、
特別な事はしてこないで臨んできたわけで、1・5軍といえども、これがベスト
メンバーなのであろう。攻撃のキーマンは13で、ロングボールを当てて楔を作る。
右サイドから、15が崩すというのが基本的なパターンと思われる。

 守備では3シモンズはボランチなのだが、日本戦の後半からはCBの左で起用
された。4フェルマーレンはこのDF陣の中で、一番タイトなマークが出来る選手なの
かもしれない。前半はCBの左だったのが、後半は立ち上がりから左サイドのDFに入り
、69分からはボランチに入った。これは「中村俊」対策の為に左に回したのが、結局
「中村憲」「本田」対策で、ボランチに上げたという事だ。

6人までメンバー交代が認められているのに、枠を3人までしか使わず、長友に、
あれだけ破られているのに、全く対応しなかったのを見ると、残りのメンバーのレベルが
低いのかも知れないが、監督の采配に疑問を感じる。例えば、前半2−0になった時点で
、一方的な展開になってしまい、日本の速いパス回しに対応できずに、しかもマークが甘い
のにも関わらず、ベンチから一度も出てこなかったし、中澤に対しては、26分の3回目
のCKで、やっとCFの13をマークに付けたが、それまでの2回は完全にフリーにして
いたのは理解に苦しむ。


采配全般に、何か、初めから試合を投げていたかのような無気力なものを感じる。



◆・合格点の岡田采配

日本は、このベルギー戦のメンバーがスタメンであろう。変更があるとしたら
、トップのCFが「大久保」か「玉田」のどちらかという点だけか。
ベルギー戦は、基本は大久保のワントップだが、流れの中で、岡崎とのツートップに
なったり、中村俊や憲剛とポジションチェンジを繰り返しながら、連動性を維持出来る
のだから、チームとして熟成しつつあるといえよう。

チリ戦同様に色々なオプションを試したのが判る。
中村憲の起用法は現在の代表チームの中ではこれしかないという物で、岡田の成果と
評価したい。勘違いしてはいけないが、中盤の真ん中に入るからといって、軸となるのは
中村俊輔であり、憲豪は使われる側として伸び伸びプレーできる環境を与えられただけだ。
ボランチでは守備が疎かなになり代表の弱点となっていたし、俊輔が居ない時に指揮官を
任せられると厳しいマークとチェックにあうと機能しなかった。やっと居場所を見つけた
わけだが、対戦相手によってはベンチスタートになるであろう。


両サイドを固定したのも良かった。チリ戦とは別の2人を90分起用した事で、4人の
サイドBKが経験を積む事が出来たし、見通しもたったのだから、実に喜ばしい。

また「橋本」「阿部」「山口」のトライアングルも再度テストした事で、次から
トゥーリオに非常事態が起きても慌てる事もないだろう。
このベルギー戦はほぼ全て上手く行ったが、逆の見方をすれば、ベルギーのような
戦い方をしたら惨敗するという事か。ベルギーがスリーラインを維持するのと
ブロックの守備にこだわるあまり、守備的ではあったが、マークとチェックが甘くなり、
日本は好きなようにやれたが、そういう点を差し引いても非常に良いリズムでゲームをこなせた。



◆・日本選手のチャンスに絡んだ回数と解説

      前半  後半   合計
岡崎    2   1    3
大久保   2   1    3
中村俊   5        5
中村憲   2        2
本田        2    2
遠藤    1        1
長谷部   2        2
長友    3   1    4 
矢野        1    1
内田        1    1

 

◆ 解説

1・中村俊輔から多くのチャンスが生まれるのが、この数字からも判る。
 日本の攻めを遮断する為には、マンマークを付ける必要がある。

2・体調不良の大久保は、チャンスに絡んだ回数は多かったが、それ以外の
時間は消えている事が多く、この数字は意外な気もするが、好意的に見れば
勝負所の場面には出てくるという事で、メンタルの強さの証明である。

3・長友が積極的に攻撃に絡んだのが、この数字にも出ており、日本の左サイド
 からの攻めの重要なキーマンとなっている。

4・内田は1回しか絡んでいないが、前に居たのが「長谷部」「中村俊輔」
 後半は「本田」だった。このゲームでは中盤のカバーと後方の守備という
本来の役割に専念したと思われる。

 

| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 23:06 | - | trackbacks(0) |
キリンカップ2009 対チリ戦・分析

 キリンカップ2009 対チリ戦

2009年5月27日長居スタジアム(大阪) 観衆43,531人
主審ヘルマンセン(デンマーク)副審シャープ・シンプソン(イングランド)

日本代表 4−0(2−0) チリ代表


得点
1−0 (20分・岡崎) 2−0(24分・岡崎)
3−0 (52分・阿部) 4−0 (92分・ロスタイム・本田)

警告
ミジャル(チリ) フェンテス(チリ)


日本 SH 20(12) CK5(3) FK21(8) PK0
チリ  SH  9( 4) CK8(4) FK22(9) PK0


ボール支配率
日本 チリ



日本代表            チリ代表


GK 1 楢崎 正剛        GK  1 ピント
DF20 今野 泰幸        DF 18 ハラ
   2 阿部 勇樹            4 フェンテス
  22 中澤 祐二           17 メデル
   3 駒野 友一        (46分・7フェンサリダ)
MF 7 遠藤 保仁        MF  6 セレセダ
(61分・27橋本 英郎)       (67分・2 ロハス)
  17 長谷部 誠            8 ミジャル
(78分・5 山口 智)          13 エストラダ
   9 岡崎 慎司           10 バルディビア
(71分・12 矢野 貴章)      (46分・5 プッチ)
  14 中村 憲剛        FW 15 ボセジュール
(83分・25 香川 真司)         11 バレデス
  19 本田 圭佑           14 オレジャナ
FW11 玉田 圭司
(39分・24 山田直輝)



■・フォーメーション

◆・日本代表 スタメン 4−2−3−1

          玉田
        
岡崎        中村       本田


     遠藤       長谷部

    
今野     阿部    中澤     駒野

 
          楢崎 


◆ 39分〜

          岡崎
        
山田        中村       本田
(39分〜)

     遠藤       長谷部
    (61分・橋本)

今野     阿部    中澤     駒野

 
          楢崎
 

◆ 71分〜

          矢野 
         (71分)

山田        中村       本田

     橋本       長谷部
    (61分〜)    (78分・山口)

今野     阿部    中澤     駒野

 
          楢崎
 

◆ 78分〜

         矢野 
         
山田        中村       本田
        (83分〜香川)

     橋本       阿部
    

今野     山口    中澤     駒野
      (78分)
 
          楢崎 


◆ チリ代表 スタメン 3−4−3

15 ボセジュール  11 バレデス 14 オレジャナ


                     10 バルディビア

6 セレセダ      8 ミジャル  13 エストラダ


18 ハラ    4 フェンテス   17 メデル

                          1 ピント


◆ 46分〜


15 ボセジュール  11 バレデス 14 オレジャ

                        5 プッチ
            (46分〜)

6 セレセダ      8 ミジャル  13 エストラダ
(67分 2・ロハス)

18 ハラ    4 フェンテス     7フェンサリダ  
(46分〜)

                              1 ピント



◆・分析


■・チャンス

日本
決定的なチャンス「20分・24分・25分・52分・63分・92分」6回
チャンス 「10分・15分・25分・41分・67分」5回


チリ
決定的なチャンス「16分・37分・47分」3回
チャンス 「12分・90分」2回


◆意思統一された日本代表

 5人の交代選手を含めて、ゲームに臨むにあたり、全員が同じコンセプトで、
戦える事。チームの意思統一が出来ているのがこんなにハッキリと表れたゲームも、
代表チームも珍しいのではなかろうか。合宿には年齢や実績に関係なく、可能性の
ある候補選手を呼び、戦術練習に重点を置いて、念入りに反復練習した成果が表れた
のが、このチリ戦だった。戦術理解が出来た選手たちは、直前の短期間の合宿だけで、
岡田監督の意向に沿ったゲームが出来るようになったのだ。

見方を変えてみれば、そのような選手だけがチームに残ったというべきであろう。
おそらく、代表選手としての実績も経験ある。あるいは素材は素晴らしいのに、今回の
代表候補に召集されなかった選手たちは、戦術理解に問題があったのだろう。

◆・層が厚くなった日本代表

攻守とも実にすばらしかったのは誰が見ても判ったはずだ。攻撃面では、このメンバー
で、Aマッチを戦ったのは初めてのはずだが、面白いように速いパスが回ったのは、
圧巻だった。Jリーグの真っただ中という事で、コンディションが非常に良かったから
身体の切れが全然違っていたし、モチベーションも高かった。「大久保」「田中達也」
「松井」「中村俊輔」の4人が出場していなくても、このような強くて、速くて、楽しい
ゲームが出来たのは大きな収穫だ。誰か一人抜けただけで「危機だ」「ピンチだ」と
煽ったり、深刻になる必要はないと思って良いのではないか。

守備面で好意的に評価したいのは「今野」だ。左の駒野同様、サイドからの攻めに苦しむ
場面もあったが、セカンドボールを実によく拾いまくったし、ポジショニングが素晴らし
かった。タイミングの良い繋ぎ役に受け手となり、今までの経験が活きて一段成長した
ように見える。中盤の守備固めで使えると思う。

◆・テスト

このゲームで岡田は色々なテストを行ったがそれも成功裡に終わった。様々な情況を想定
すれば当然の事で、有事に備えるという点では、ジーコよりも監督としての采配は優秀
だと判断したい。

山口と中澤でCBのコンビを組む。現在の代表チームはCBの控えに不安があるのだが、
ガンバで実績を残している山口が、代表でどこまでできるかのテストを行ったのだ。

橋本を遠藤と並べて起用したり、今までのようにサイドや攻めで使うのではなくて、
遠藤と同じ役割を任せたのが面白い。長谷部や阿部との連係も試したが、これは遠藤が
欠場した時の備えになる。


◆・本田と岡崎

この日の本田はチームの勝利と代表選手としての意識づけという点では、ゲームに出た
両チームの選手の中では格が違っていた。速さ・強さ・巧さの3つを兼ね備えたプレー
を随所に見せて、俊輔の後継者としての役割を期待できる選手に成長した。
積極的なSHとドリブル突破は、現在の日本代表クラスに欠けていたもので、本田が
ボールを持つと何かやってくれそうな気がしてくる。

そして岡崎との相性が抜群に良いのではと思う。岡崎は真ん中トップ下ではなくて左
サイドからDFの裏に突破する動きを再三見せたが、持ち味の泥臭さがプラス面になって
現れた。CFとしてトップに残るよりも、このように第二列から飛び出す起用法の方が
活きてくるようだ。例えばMFの右に俊輔・中に岡崎・左に本田という組み合わせを
一度見たいと思った人も大勢いたと思う。


●・攻撃陣で前半のSHに絡んだ選手と回数

玉田  3
岡崎  8
本田  5
中村憲 3
山田  1

岡崎と本田の活躍ぶりと日本が効果的な攻めを行った事と、チリのCBとボランチが
日本の攻撃陣に対して、ほとんど無抵抗に近かったような状況だったのがわかる。
前線の選手たちが積極的にSHに関わり、このような数字を残すのは非常に珍しいと
思うから、記録と記憶に残しておくと将来に役立つだろう。

◆チリ

 おそらく監督はスカウティングなど全くしていないと思う。本田に子ども扱いされて、
岡崎には振り切られる。セットプレーで阿部をフリーにする。遠藤と長谷部の二人に
ボールを散らされて面白いように振り回されて走らされる。そのような前半の惨状に
対して、後半は中盤の守備を重視して、攻めるよりも潰す事を優先するようになった
為に、後半は2失点で済んだ。今日のCBとボランチは相当に問題で、日本の速さに
対応できなかったのが大量失点の要因となった。もしかしたら岡崎のようなタイプと
は相性が悪いのかもしれない。
 FWを最後まで3トップにこだわったのは、このやり方をチームコンセプトとして
維持したいという事なのであろう。もし、もっと勝負にこだわる監督ならば、前半の
途中から、ワントップにして中盤を厚くするべきなのだが、そうしなかったのは、
勝敗よりも選手の見極めを優先したためではないか。

 

 

■・日本選手のチャンスに関わった回数と解説


     前半   後半   合計
玉田   2          2
岡崎   5     1    6
本田   4     1    5 
中村憲  3     1    4
遠藤   1     1    2
長谷部  1          1 
山田         1    1
阿部         1    1
中沢   1          1
矢野         1    1
駒野         1    1 
楢崎         1    1



■ 解説

1・この数字からも、チリが前半は「本田」「岡崎」に全く対応できなかった
 のが明らかである。後半は複数回のチャンスに絡めた選手が居ないのは、
チリが前掛かりにならず、中盤からの守備に神経を使ったと考えられる。

2・本田・岡崎・中村憲・この3人の連係がスムーズに行ったのが判る。
 短い練習期間にも関わらず、同じコンセプトでゲームに臨めるようになった
 という評価を証明する数字である。

3・4点差が付いたゲームだが、長谷部が1回・途中出場の橋本は名前が出て
 こない。この2人が調子に乗って攻めに重点を置く誘惑に負けずに中盤での
 バランサーとしての役割を忠実にこなしたのが判る。

4・新人の山田、控えで出場機会が少ない矢野・DFの中沢・阿部・駒野・
 各々1回ずつチャンスに絡んだように、このゲームでは攻撃に関しては、
 ほとんど全て上手く機能したといっても良いかもしれない。

 

 

 

 

| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 12:11 | - | trackbacks(2) |
2010年W杯アジア最終予選 対バーレーン戦(ホームゲーム)

 2010年南アW杯・アジア最終予選 対バーレーン戦(ホームゲーム)

▽キックオフ:2009/03/28(土)19:20
▽スタジアム:埼玉スタジアム2002)
▽観衆:57,276人 主審:金東進(韓国)

日本代表 1−0(0−0)バーレーン代表

得点
47分・1−0中村俊輔

警告
44分 ジェイシー 62分 オマール 86分 田中達也

日本     SH14( 8) CK6(4) FK24(10) PK0
バーレーンSH 9( 2) CK1(0) FK15( 8) PK0

ボール支配率 
日本62% バーレーン38%

 
日本代表           バーレーン代表
 
GK  1 楢崎 正剛    GK 1  ジャファル
DF 15 長友  佑都   DF12 アイシュ
    4 トゥーリオ   (89分 11イスマイール) 
    2 中沢 祐二       3 マルズーキ
    6 内田 篤人      16 アドナン
                     7 M・フバイル
MH  7 遠藤 保二   MF 13 アブドルラフマン
   17 長谷部 誠        10 サルミーン
(76分・12 橋本 英朗)    15 オマール
   16 大久保 嘉人  (75分・2 アブディ)      
   10 中村 俊輔 
    9 田中 達也   FW 14 サルマン・イサ
 (86分・13 岡崎 慎司)    8 ジェイシー
                       4 A・ファタディ
FW 11 玉田 圭司
(79分・8 松井 大輔)


■・フォーメーション

◇ 日本代表

●・スタメン 4−2−3−1


          11玉田

16大久保    9田中     10中村


      7遠藤   17長谷部



15長友   4トゥーリオ  2中沢    6内田


          1楢崎



●・76分〜4−2−3−1


          11 玉田
        (79分・8松井)

16大久保     9田中      10中村
       (86分13・岡崎)


       7遠藤   17長谷部
            (76分12・橋本)


15長友    4トゥーリオ  2中沢    6内田


           1楢崎


◇・バーレーン代表

●・スタメン 4−3−3


             8 ジェイシー

     14・サルマン・イサ      4・A・ファタディ


13・アブドルラフマン                 15・オマール

             10・サルミーン

12・アイシュ  3・マルズーキ 16・アドナン  7・M・フバイル


               1  ジャファル

 

●75分〜4−3−3

              8 ジェイシー

      14・サルマン・イサ    4・ファタディ

 

11イスマイール                       2アブディ
(89分〜)                          (75分〜)

             10 サルミーン


13ラフマン    3・マルズーキ 16・アドナン  7・M・フバイル
(89分〜)

               1・ジャファル

■・チャンス


日本
決定的なチャンス 「24分・55分・64分」3回
チャンス 「36分・41分・57分」3回


バーレーン

チャンス「14分・52分」2回


◇・分析

●・バーレーン

 開始当初は中盤から積極的にプレスを掛けて、DFラインも上がり目という出方をしてきた
のは意外だったが、それも15分位続いただけで、その後は、はっきり引き分けでも構わない
というゲーム運びが露骨になった。


日本の良さを消す、潰すというコンセプトで臨んだのは明らかで、90分を通して4人のDF
とボランチは、完全に守備重点で行くという姿勢だった。両サイドのDFはサイドのスペースを
消して、日本側に思うように使わせない事だけの為にプレーしていたように見えた。
 この両サイドのDFは強力で、簡単に裏を取らせなかったし、非常に粘り強く、しつこい
守備を行ったのが効果的だった。日本の攻めが中央突破に掛った時には、ちゃんと中に
絞って来たし、守備に関しては相当レベルが高い。

また4−3−3システムのうちの3人のMFは「10・サルミーン」は、ボランチに専念したが、
後の2人「15・オマール」「13・アブドルラフマン」は、バーレーンボールになって攻めに
出た時は、前線まで張り出してFWが5人になるようなフォーメーションになる場面が何度も
あったが、これは両サイドのMFが、張り出す事で、日本のサイドのDF「内田」「永友」を自由
に攻撃参加させないという役割も担っていたのだが、その目的は前半は見事に成功した。
さらに、日本ボールになった時には、中盤で日本のMF陣に激しくアタックしてきたのだから、
この2人は非常に精力的な働きといえよう。


 それに加えて日本の強力なMF陣を自由にやらせないために、FWの2人「14・イサ」と
「4・ファタディ」も、中盤に下がって遠藤と長谷部をケアーする事で、一歩間違うと、
DFとFWの間が間延びして中盤にスペースが出来てしまうのを防いだという事だ。
セットプレーでは「中澤」に「3・マルズーキ」、「トゥーリオ」には「16・アドナン」の屈強で
長身の2人のCBをガチガチに付けてきて、セットプレーからの得点を防ぐ為の対策も
立ててきた。

 このように、マチャラは、日本を研究して長所を消す為の戦術を徹底してきたのが判る。
しかし、このような戦い方は消耗が激しく体力がどこまで続くかが問題となる。
その結果、60分過ぎからは中盤にスペースが生まれて日本に振り回されてしまい、
終盤はほぼ一方的な日本ペースとなった。


●・日本

 リスクを冒すという宣言とは裏腹に、消極性を感じたかも知れないが、相対的に見れば、
バーレーンの守備に相当手こずった為に、思うような攻めが展開できなかったという事だ。
玉田・田中達也・大久保が、強引にドリブルで切れ込むシーンを何度か見せたが、効果的な
ものにならなかったのは、バーレーンのリーチの長さの前に、引っかかりカットされる事が
多かった為である。またサイドからのクロスも中途半端なために跳ね返されるだけの単調な
もので、せっかくバーレーンDFを中央に集めても、中央突破を繰り返すか、外に出る
タイミングが悪く、これを打開できなければ世界を相手にした場合、完璧に守り切られて
しまうだろう。

後半になってから、自分たちのリズムで戦えるようになったが、バーレーンがスタミナ切れを
起こして、日本のパス回しに着いてこれなくなったという側面が強いのだから、攻めには
合格点を与える事は出来ない。

やはり長身大型のCFタイプの選手が必要で、現状では攻撃パターンが限定されてしまい、
守る方は対応しやすくなる。

●・岡田采配

采配自体は悪くなかった。途中出場の3人「松井」「岡崎」「橋本」だが、
橋本は「長谷部」負傷の穴埋めで、ボランチとして遠藤とのガンバのコンビを活かす事を
考えれば、理にかなっている用兵であり、ケチをつける筋合いではない。

岡崎と松井を投入した点を、攻撃的な選手を起用する積極采配等と論評する者が多い
ようだが、リードはわずか1点差で、しかもバーレーンとは3−0から追い詰められた
苦い経験がある事と、終盤に長身とフィジカルの強さを活かして放り込みを仕掛けて
こられたら、思わぬ失点というケースも想定されるので、2点目を狙いに行くのは正当な
采配である。

特に60分以降は完全に日本のリズムで、2点目が取れそうな流れになってきていたの
だから、守備の選手を入れて受け身になるよりも攻撃的な選手を投入するのは、当然と
いえば当然であろう。

◆・日本選手のチャンスの数と解説

       前半 後半 合計 

  玉田    1  2   3
 大久保   1      1
  田中    1  1   2
 中村俊   1  3   4
  遠藤    1     1
  中沢    1     1
トゥーリオ  1      1
  内田      2   2

●・解説

1 玉田のドリブルが効果的だった。得点となったFK、それとバーに当たった
 内田のSHと、いずれも玉田のドリブルから生まれたものである。


2 遠藤と中澤はCKの時のもので、たったの1回だが、中村俊輔やトゥーリオ 
 以外にもセットプレーの得点パターンがある事を示している。


3・中村俊輔が効果的な攻めを創る起点となっているのが判る。この数字には 
 表れていないが、実はチャンスを作る前の段階でのパスをかなり供給しており、
 他の攻撃陣が、それを活かしきれなかった面が多かった。

 

| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 23:09 | - | trackbacks(0) |
Jリーグのシーズン移行反対策に関して

正論 58「Jリーグのシーズン移行反対策に関して 


犬飼会長は、鬼武チェアマンの「2010年には間に合わない」と言ったのを受け
「常軌を逸してる・頭が混乱してる」と暴論を吐いたが、中止とも反対とも言わず、
間に合わないといっただけの人間、それもJリーグのトップの立場の人間に向けた
物の言い方とは到底信じられない暴言だ。
 
さら21日の暴言、
 「寒いから観客が来ないと考えるのはサッカーの素人。
 素人が社長をしているクラブもあるから困る」
という暴言に至っては、「それこそ常軌を逸してるのではないか」

これは札幌・矢萩竹美社長(58)の
「わたしは素人です。素人を怒らせると怖いですよ。
 (素人である)サポーターの怒りも買うことになる」
という反論の通りだと思う。

 この秋春制シーズン移行問題は
札幌(北海道)だけの問題やはなく、山形・仙台(東北)、新潟(北信越)なども
含めて対応にあたらねければいけないし、その他の地域にとっても他人事ではない
サッカー界全体が真剣に考えなければいけない重大な問題に発展する。

 12月2日にプロジェクトチームの会合が開かれるそうだが、それにタイミングを
合わせて、反対の意思表示を行おうと予定しているサポーターも居るかもしれない。

 それは、Jリーグや協会や各クラブに対して行うのは当然として、
もっと効果的な機関に対して行動するのも良いだろう。

 秋春制に移行するに伴う降雪対策に関して、現在課題に挙がっているのが、
スタジアムや練習場の、人工芝&屋根の設置、若しくはボランティアによる雪かき
等だが、もっと深く追求した方が良い。

 プロスポーツの興業の成功にに必要なものは、なんだろうか。
イベントを観る側・受け入れる側の環境が大切だ。


 サポーターが自宅を出てスタジアムへ到着し、終了後、無事帰宅するまでの
交通手段の確保・施設の整備という点も重要な項目として指摘すべきだ。

サッカー観戦の為に、除雪車を出すならば、その費用の負担は何処がするのか。
そういった降雪対策の為に必要な経費の負担は、協会やJリーグ当局か、
「犬飼会長の私財」によって負担されるのが正しい解決策である。

  すでに「スタジアムや練習場」クラブの運営費などに関して、地元の自治体は
莫大な負担と協力を行っているのが現状である。したがって、一連の準備に掛る
財政的な負担は自治体が行うべきではないのだ。

 プロサッカーの運営に関して、自治体の絶大な協力と支援を受けているのだから、
サッカーだけの問題ではないのが判るはずだ。だから地元の市町村や首長や議会や
政党に対しても、反対の要請を行うのが望ましい。


 スタジアムや練習場を所有しているのはどこだろうか。
Jクラブでも、Jリーグでも、サッカー協会でも無い。
自治体である。サッカー協会の会長よりも権限が強いんだ。


 トトの助成金を優先的に回した場合に、そのシワ寄せが来るのは何処だろう。
サッカー以外の各競技団体とスポーツ関連のNPO団体だ。
そして公立の学校の校庭の芝生化が大幅に遅れる事になる。



 各競技団体や文部科学省に対して、助成金を回すのに反対の運動を行うように
仕掛けるのも良いだろう。
各競技団体にとっては、トトの助成金の配分に期待して
いるから、競技の枠を超えて、サッカーくじ法案の成立に協力したし、宣伝や売上
にも貢献したんだ。
スポーツ環境の整備というのは、スポーツ界の総意でもあるのに、他の競技団体に
対する不誠実な対応と言わざるを得ない。
 それがサッカー協会の会長の要望で、プロサッカークラブの為の人工芝や屋根
に優先的に配分される知ったら、今までの協力関係を考えたら、相当な不快感を
感じるのは確実だし、抗議行動に出ても不思議じゃないと思う。


 そしてPTA や新聞社だ。
学校の芝生化に回されるはずが、実現が大幅に遅れるとなったら、それは子供たちに
影響を与える事になる。もし、シーズン移行を本気で阻止したいと願うならば、ネットや
サッカー関係の機関に抗議の投書や電話を行うだけじゃなくて、サッカー以外の所
だけど、効果的な機関に対して連帯を呼びかける方が良い。

犬飼会長は自分がサッカー界のトップに居る。
Jクラブもサポーターも、全部、自分よりも下の存在だと見下してるから、
そのような立場の人たちの反論なんかに聞く耳を持たないのだ。




 

 

 

| サッカーマニア・スタッフ | 正論 | 13:38 | - | trackbacks(1) |
2010年南アW杯最終予選 対カタール戦

 2010年南アW杯最終予選 対カタール戦(アウエイ)

 キックオフ:2008/11/19(水)19:30 │ 日本時間 11/20(木)01:30
 スタジアム:アルサッドスタジアム(カタール・ドーハ)
 主審:孫葆潔(中国)

日本代表 3―0(1−0) カタール

 
 得点

1−0(19分・ 田中 達也)   2−0(47分・玉田 圭司)
3−0(78分・トゥーリオ)

警告
 
ビラル・ マジド・ハサン  マジェド  
 

日本代表           カタール代表

GK 1川口         GK 1サクル
DF 2寺田         DF 2メサド
   4トウーリオ         4マジェド
   3内田 篤人        6メシャル
  15長友 佑都       16ビラル
MF17長谷部 誠       MF 5マジディ
   7遠藤 保二       (80分・12マジード)     
  10中村 俊輔       17イスマイール
  16大久保 嘉人     (59分・9サイード) 
(86分・13岡崎慎司)     14・ハルファン 
   8田中 達也        15・タラル
(81分・ 9 松井 大輔)    11・モンテシン
FW 11玉田 圭司     (67分・ 10 アブドゥルラーブ)
(89分・ 12 佐藤 寿人)  FW18セバスチャン


日本  SH12( 7)CK9( 7)FK29(11)PK0
カタールSH 5( 3)CK2( 1)FK19(11)PK0


◇フォーメーション

■・日本代表

●スタメン4−4−1−1

             11 玉田 

            8 田中 

16 大久保                  10 中村

        7 遠藤     17 長谷部

15 長友                     3 内田

         4トゥーリオ   2寺田

             
                1川口

●81分〜4−5−1

                11 玉田 
             (89分・ 12 佐藤)

                16 大久保 
               (86分・13・岡崎)

  9松井                         10 中村
 (81分〜)

            7 遠藤     17 長谷部

15 長友                            3 内田

             4トゥーリオ   2寺田

                   1川口

「81分に田中達也⇒松井、松井は左サイドMFに入り、大久保が田中の居たトップ下に入る」



■・カタール代表

スタメン4−5−1

                 18 セバスティアン

           11 モンテシン

     14 ハルファン
  
  15 タラル                    17イスマイル

                5 マジディ 

 

6 メシャル     4 マジェド   16ビラル         2メサド

                   1サクル

●59分〜4−4−2


           9サイード   18セバスティアン
           (59分〜)

               11 モンテシン
           (67分・ 10 アブドゥルラーブ)

   15 タラル                   14・ハルファン 
                 
                5 マジディ 


6 メシャル      4 マジェド   16ビラル       2メサド

                     1サクル

「59分に右MF17イスマイールに代えて9サイードを投入、サイードはFWに入り2トップ、
 MFのトップにいた14ハルファンを右MFに回した」

 

●・80分〜4−3−1−2

               9サイード   18セバスティアン

                    10 アブドゥルラーブ
                      (67分〜)

  12マジード                              14・ハルファン 
 (80分〜)               
 
                      15 タラル


6 メシャル         4 マジェド    16ビラル      2メサド

                         1サクル

「67分、トップ下にいた11モンテシンに代わり、10 アブドゥルラーブが、そのままトップ下に入る。80分にボランチ5マジディに代わり、12マジードを投入・左MFに入る。左MFに居た15タラルが
ボランチに回る」

◇・分析

チャンス

日本
決定的なチャンス「19分・47分・56分・78分」4回
チャンス「35分・72分・」2回

カタール
決定的なチャンス「無し」・0回
チャンス「4分」1回


■・日本の完勝

  岡田体制になってから、一番、素晴らしい内容のゲームだった。
アウエイで、これほど完璧に叩きのめしたゲームも珍しいのではないか。ハッキリ言って
、日本とカタールではサッカーの質が、レベルが違うと思わせる程で、カタールにはとって
絶望的な内容で、相当なショックを与えただろう。

 ゲームの初めには、長友が「17イスマイール」の速さに戸惑ってファウルを重ねたが、
15分を過ぎたら落ち着いて対応できるようになったし、寺田は緊張からか2回のパスミス
をして、横パスを奪われたが、トゥーリオとの連係もよく、高さでは圧倒的な強さを見せた
。トゥーリオとの相性が良さそうで、中沢の負傷欠場という非常事態が、逆に新たな守備の
オプションを生むという成果をもたらせたのは、大きな収穫だった。

 カウンター対策も万全で、前線からの執拗なプレスだけでなく、DFライン、それにボランチ
との中間にスペースを与えなかったのが大きい、これは遠藤と中村・長谷部が凄く守備に
神経を使ったのと、ゲームが進行するに連れて、両サイドBKがサイドを締められるように
なったのが効果的だった。

今日のメンバーは戦術的な理解度という点で、従来の日本のレベルを超えたと言っても
過言ではないだろう。

 MFとFWは歴代の日本代表の中でも、トップクラスと評価しても良いかもしれない。
「大久保」「玉田」「田中達也」「松井」の4人は速さと素早しっこさがあり、しかも、
その速さの中でテクニックを活かす事が可能な選手。
 「中村俊輔」「遠藤」「長谷部」は、高い技術とゲームメイクのセンスがある。
しかも全員が運動量があって一対一が強い。このような才能豊かな選手たちに、
戦術理解と動きの質を高めて闘争心を植え付ければ、こういうゲームが出来るのだ。

【 無いのは高さだけだ 】

 運動量があるとか、闘争心旺盛だとか、動きの質は良いが、技術レベルの低い選手を
集めても、このようなサッカーは出来ない。

■・カタール

 カタールが互角に戦えたのは、立ち上がり15分間だけだった。前線から積極的にプレス
を掛けて日本を圧倒しようと試みたのだが、実力の差は大きく、その15分間も決定的な形は
一つも作れず、それ以降、チャンスは全くなく、点差以上の惨敗といえよう。

 カタールの監督メッツは前日の会見では自信と余裕に満ちた態度だったようだが、
ゲームプラン通りに行かず、さすがの名将も為す術が無かったのではないか。
カタールのゲームの入り方を見ると、先の日本対ウズベキスタン戦を参考にした節がある。
ウズベキスタンが初めから積極的に仕掛けたのに対して日本が戸惑った事、さらに、あの時に
失点の切っ掛けとなった日本の左サイドから攻略しようと試みた事などがその表れである。
日本の左サイドBKの長友が、17イスマイールに対応するまでに2回のFKを得て、
最初のFKで「4・マジト」がフリーで放ったヘディングSHが川口の正面を突いたのが、
この日のカタールの唯一のチャンスであった。前半のカタールの日本ペナルティーエリア周辺
への攻め込みの7〜8割は右サイドからのものだった。

 中沢の代役の寺田ではなく、トゥーリオの居るサイドに攻めを仕掛けたのだから、
スカウティングの分析能力に問題があると思う。ウズベキスタン戦の日本はベストからは
ほど遠い内容で、選手のコンディショニングと岡田の采配ミスが重なった結果、非常に拙い
ゲーム運びだったのだから。

 そして積極的なプレスは、日本の選手が強いメンタリティーを見せて逃げなかったのと、
高い技術を生かして切り抜けた為に失敗に終わった。
 


■・日本選手のチャンスに絡んだ回数と解説

     前半   後半  合計
玉田         1   1
田中    2
大久保        1   1
中村    1    1   2
遠藤         1   1
長谷部   2    2   4
トゥーリオ      1   1
内田    1        1



●・解説

1・中村と遠藤の数字が低いのは意外に感じるかも知れないが、その分、中盤の守備と繋ぎ役
 で貢献していた。

2・数字には出ないが、「大久保」「田中達也」「玉田」「中村」「長谷部」らの素晴らしい
 パスワークと連動性のある動きで、完全カタール守備陣を翻弄し振り回すシーンが随所に
 見られた。

3・長谷部が2列目から効果的な動きをしたのが判るが、遠藤が守備中心にバランサーとして
 機能した結果、長谷部が攻撃に参加出来たと思われる。

   

 


 

| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 22:20 | - | trackbacks(0) |
2010年W杯南ア大会最終予選 対ウズベキスタン戦分析

 2010・南アW杯アジア最終予選 対ウズベキスタン戦

▽2008年10月15日(水)19:30
▽スタジアム:埼玉スタジアム2002(日本・埼玉)
▽観衆:55,142人 主審:アルバドワイ(UAE)
  副審アハメド・ナセル(UAE)

日本代表 1−1(1−1) ウズベキスタン代表

得点
0−1(27分・シャツキフ) 1−1(40分・玉田)
 
 警告
メルジジノフ(73分)イスマイロフ(89分)
 

日本     SH14(5) CK9(3) FK27(16) PK0
ウズベキスタンSH 5(3) CK2(1) FK13( 5) PK0

ボール支配率
日本61.5%   ウズベキスタン38.5%

 
日本代表        ウズベキスタン代表

GK 18 楢崎 正剛      GK 12 ネステロフ
DF  6 阿部 勇樹      DF 2 イスマイロフ
   4 トゥーリオ       5 アリクロフ
 2 中澤 佑二         11 ガフロフ
  15 内田 篤人       14 デニソフ
MF  7 遠藤 保仁      MF 9 アフメドフ  
 17 長谷部 誠     (72分・7 ハイダロフ)
   13 香川 真司      18 カパーゼ
 (76分・8 稲本 潤一)   10 マグデーエフ
10 中村 俊輔      (57分17・メルジジノフ)
FW16 大久保嘉人        6ハサノフ
(62分・12岡崎 慎司)   8 ジェパロフ
11 玉田 圭司     FW 16 シャツキフ
(82分・9 興梠 慎三)  (72分15・ゲインリフ)

   
◇ 日本代表フォーメーション

●・スタメン

           11 玉田

13 香川     16 大久保    10 中村 俊


       7 遠藤  17 長谷部

6 阿部   4 トゥーリオ  2 中澤   15 内田

            18 楢崎


● 75分〜

            11 玉田

            12岡崎
            (62分〜)
  7 遠藤                10 中村 俊

         8 稲本   17 長谷部
        (75分〜)


6 阿部   4 トゥーリオ  2 中澤   15 内田

            18 楢崎

「香川に代わり稲本が入る。稲本はボランチに、遠藤が香川の居た左サイドに上がる」
   


●82分〜 3−1−3−3


           14 トゥーリオ  12岡崎

              9 興梠
             (82分〜)

  7 遠藤                     10 中村 俊

                17 長谷部

                 8 稲本


         6 阿部    2 中澤   15 内田

                  18 楢崎

「トゥーリオをFWに上げて興梠と岡崎は絡む、内田もやや高めに位置する」

 

 

◇ウズベキスタン代表フォーメーション


●スタメン4−4−2


           16 シャツキフ 8 ジェパロフ


6ハサノフ                        10 マグデーエフ

           9 アフメドフ 18 カパーゼ


  14 デニソフ  2 イスマイロフ  5 アリクロフ   11 ガフロフ


               12 ネステロフ



●72分〜 4−4−1−1

                15・ゲインリフ
                (72分〜)

                  8 ジェパロフ


6ハサノフ                        17・メルジジノフ
                              (57分〜)        

            7 ハイダロフ 18 カパーゼ
           (72分〜)

14 デニソフ   2 イスマイロフ  5 アリクロフ   11 ガフロフ


                12 ネステロフ

「72分にシャツキフに替り、ゲインリフが出場してからFWが縦の関係になった。
あとの二人は同じポジションに入る」


◇・分析

●・ウズベキスタン

実によく日本を研究していた。ジーコの助言が役に立ったかどうかは定かではないが、
たとえ、ジーコの助言が無くても、アジアカップから直前の対UAE戦までのビデオを
チェックすれば、日本の弱点もチームの特徴も簡単に分析できるから念入りにチェック
したのは間違いない。おそらくジーコの助言は参考程度かビデオでチェックした弱点や
特徴の確認程度だったと思われる。そして日本対策を立てた上にチームとしてのコン
セプトも大切にして結果を出したのが今回のウズベキスタンだ。


 ウズベクは基本的に4−4−2だが、日本ボールになった時には8のジェパノフが
中盤に下がり、中盤を厚くすると同時に遠藤あるいは長谷部をケアーした。
完全にCFと縦の関係になったのは、16シャツキフに替り、15ゲインリフが入って
からである。

 見ても判るとおり、スリーラインのしっかりした完全に欧州スタイルのサッカーをする
チームで、旧ソ連のチームらしい堅実さと安定性と平均的な能力を持った選手で構成
されており、一時期の低迷を脱したといって良いのではないだろうか。

 開始から激しいプレスを前線から掛けてきたのは、日本との主導権争いに正面から
立ち向かい、日本ペースにさせてゲームをさせないで、先取点を奪い有利に持ち込む
という意思の表れで、一見、意外な展開に思われたが、このようなゲームの入り方は
欧州では珍しくない。アウエイだから最初から自陣に閉じこもるのではなく、先取点を
狙うための戦法である。

 得点した後は、がらりと変ってセンターラインから後方に引いたかと思ったら、
同点にされたら、また前線から仕掛けてきたのを見ると、ゲームプラン通りに選手が
忠実に実行する能力を持っているのが判る。

●・アジアカップと東アジア選手権

 アジアカップのサウジ戦では、サウジは日本のMF陣に対してマンツーマンでガチガチ
についてきて有効な仕事をさせなかった。日本の中盤のリズムを壊す為の有効策の
手本を示したのだが、ウズベクもそれを狙ってきた。

 ガチガチのマンマークこそ着けてこなかったが、MFの4人はタフで粘り強くしぶとく、
中村俊輔がポジションチェンジを繰り返しても、傍にいる選手が果敢にアタックしていき
自由にはさせなかった。
 DFは各々4つに分けられたブロックを守る守備を忠実に実行していたし、ドリブルで
仕掛けられた時には苦戦したが、パス回しには十分に対抗出来ていた。

 アジアカップでは、日本は相手の2〜3本のパスからの速いカウンターとFWの強引な
突進によって決定的なピンチか失点を招いた。直前の対UAE戦でも、ジーコが居た時の
欧州勢との親善試合でも同じだった。中盤でのパス回しを狙って、かっさらったら一気に
ゴール前に持って行きさえすれば得点の可能性が高いわけだ。

東アジア選手権・W杯二次予選のバーレーン戦の失点場面。
あれを見ればすぐに判る。
中沢が引っ張り出されたら日本のゴール前はザルになってしまう。トゥーリオが出場
していない時、もしくは二人とも引っ張り出されたらそうなるという分析が行われたはずだ

これらはジーコからの助言が無くても、ここ2年間の日本のゲームを見て分析すれば
判ることばかりだ。

●・監督の信頼厚いジェパロフ

 そして、このチームの軸は8ジェパロフだと思う。テレビ画面には映ってないだろうが
、負傷などでゲームが止まった時には、他の選手が水分を補給している中で、
再三再四、監督に呼ばれてベンチ前に行き指示を受けていた姿が印象的だった。
監督の信頼の厚さが伺われる。
 

●・中村俊輔

 中村俊輔は完全にマークされてチャンスを作れなかった等というデタラメナ記事を
載せているスポーツ紙の「日系ブラジル人のコラム」や、取材した記者の記事があるが
事実ではない。
 日本に合計10回あったチャンスのうち、なんと6回は中村俊輔から生まれたもの
である。しかもFKからのものは31分の1回だけで、後の5回は流れの中で作った
ものだった。
 あれだけマークされてファウル絡みのアタックを受けていながらも、中盤の横幅全体に
大きく激しくポジションチェンジを繰り返しながら効果的なパスを出しており、
もし2〜3点目が入っていたら逆に絶賛されていたかもしれない。

●・巻と佐藤寿人

 佐藤寿人・巻の二人をベンチから外した事に疑問や批判が出ているが、それは結果論
に過ぎない。W杯予選の経験者だから得点できたという保証もなく、二人とも、それほど
才能のある選手ではないからだ。
 ただ、終盤にトウーリオをあげてパワープレーを行うのならば、巻を投入するべきであった
。巻は得点できなくても、トゥーリオに相手の守りが集中するのを分散させる効果はあっただ
ろうし、ポストプレーと前線からの厳しいチェイシングという持ち味が生きた可能性がある。
 森島を候補から外して巻をベンチ外という事は、初めから高さは捨てたという事を意味する
のだが、終盤のトウーリオを活かす事を考えたら明らかに矛盾している。

 佐藤寿人は、一部のネットライターに異常な人気があるのと、日本人に受けるプレーなの
で高く評価されている。またマスコミへの対応が優秀なので皆が好意的な記事を書くので、
過大評価されている面があると思った方が良い。
対UAE戦での前線でプレスを掛けなかった
プレーが岡田の怒りを買ったのは容易に想像できる。

●・岡崎と香川

 直前の対UAE戦でのスタメンは初めての組み合わせにも関わらず非常に良かった。
特に大収穫が岡崎で、俊輔や大久保が高く評価したのは動きの質の良さだった。
「ここへ出したい」とか「あそこへ走り込んだら相手が嫌がる」といったような位置へ走り込んで
いたと解釈すればよい。
こういう事を若いうちに出来るのは、訓練よりも本能的な感覚が大きい

 香川が高く評価されたが、あれは得点したからで、得点者を持ち上げるという日本のマスコミ
の悪い癖が出たのだ。もちろん素材は素晴らしいがスタメンで起用する段階ではない。
おそらく岡田は「内田」を何度も使い続けて戦力に育て上げた再現を狙っていたのだろうが、
失敗に終わったという事だ。

 岡田はこの二人、あるいは興梠を加えて3人の起用法を結果的に誤った。
なぜ結果的かというとW杯予選でのスタメン起用によるプレッシャーという点を考慮したのかも
知れないし、合宿での非公開の練習で香川が凄く良かったのかも知れないが、真相はわから
ない。
 
 UAE戦の組み合わせでスタメンを組まなかったのは冒険だったとは思えない。
なぜならば香川は前半で攻守ともにマイナス作用だった。
 サイドの守備では阿部に大きな負担を掛けていたし、攻撃では何をしたいのかさっぱり分から
ずという惨状で前半で交代させなかったのが不思議である。泥臭さを求めていながら岡崎では
なく、香川という起用は全く理解できない。ここでも岡田は矛盾している。

●・ウイークポイント

 左サイドBKの阿部は本来は、また最も有効なポジションはボランチであって、
サイドの守備はまだ十分ではない。トゥーリオは負傷中なのに強行出場。遠藤も疲労蓄積・
つまり左サイドには守備に関して言えば、十分な戦力が備わっていなかった。
 
 実は右サイドも守備に関しては万全とはいえない。内田はまだ攻撃偏重で裏を取られると
弱いし、MFとの連係に問題がある。これは日本代表の守備の弱点の一つであって、
オシムの時には「鈴木啓太」が左右の両サイドを」献身的にカバーしていたのだが、岡田は、
鈴木啓太が好みではないようで、穴を作ってしまいピンチを招くウイークポイントであった。
このスペースのカバーの約束事を決めたのは最近である。

 その両サイドのカバーをするために中沢・トゥーリオが引っ張り出されると、ゴール前がザル
になって簡単に失点という事になる。

 こうしてみると、日本代表のスタメンのサイドBKとボランチは、本当に守備のうまい選手、
あるいはDF専門の選手がいないのが判る。

 岡田は守備重点のような発言や雰囲気があるが、W杯最終予選からは実際には攻撃偏重
の起用と戦術を採用するようになったといえる。

●・チャンス

日本

決定的なチャンス「37分・40分・52分・70分・71分・89分」6回
チャンス「22分・31分・34分・41分」4回

ウズベキスタン

決定的なチャンス「27分」1回
チャンス「42分」1回

 


◆・日本選手のチャンスに絡んだ回数と解説

      前半  後半  合計

玉田    1   3    4
大久保   2        2
香川    2        2
中村俊   4   2    6
長谷部   1        1
岡崎        1    1
内田        1    1
トゥーリオ     1    1

■ 解説

1・玉田が積極的にゴールを狙っていたのが判る。

2・中村俊輔は厳しくマークされて効果的なパスを出せなかったように報じられているが、
 実際には苦しい中でも、このようにチャンスに関わっており、6回あった決定的な
 チャンスのうち、4回は俊輔からのパスから生まれたものである。

3・トゥーリオは前線でプレーする時間が長かったが、チャンスに関わったのは1回で、
 日本の攻撃がトゥーリオを効果的に使えなかったのが判る。

4・遠藤が精彩を欠き、攻撃では全く貢献できなかった。

| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 22:43 | - | trackbacks(0) |
キリンチャレンジ2008 対UAE戦分析

 キリンチャレンジカップ2008 対UAE

2008/10/09(木)19:20
▽スタジアム:東北電力ビッグスワンスタジアム(日本・新潟)
▽観衆:31,853人 主審:サレー(マレーシア)

 
日本代表 1−1(0−0) UAE代表

 
得点 1−0(73分・香川) 1−1(77分 アルハマディ)

 警告 ジャベル(21分)ジュマ(25分)

 
日本  SH15(7) CK4(2) FK17(8) PK0
UAE SH 4(3) CK2(2) FK13(8) PK0

ボール支配率 日本 63.6% UAE 36.4%
 
日本代表          UAE代表
 
GK 18 楢崎 正剛       GK 1 ナセル
DF 25 内田 篤人       DF 8 アロ・アリ
 22 中澤 佑二             5 ジュマ
 2 寺田 周平               14 サイード
(46分・15 高木 和道)       3 メスマーリ
 27 長友 佑都          MF 18 マララー
MF 10 中村 俊輔     (46分・21 オスマン)
(70分・26 香川 真司)      20 A・ムバラク
 17 長谷部 誠             6 ジャベル
 8 稲本 潤一             16 イブラヒム
(65分・14 中村 憲剛)      (64分・9 N・ムバラク)
 16 大久保嘉人        FW 7 アルシェヒ
(82分・9 佐藤 寿人)       (74分・15 アルハマディ)
 24 岡崎 慎司            10 マタル
(83分・12 巻 誠一郎)       
FW 11 玉田 圭司       
(57分・13 興梠 慎三)
       

◇・日本代表フォーメーション

● スタメン4−2−3−1

                   11 玉田

16 大久保   24 岡崎   10 中村 俊輔

              8 稲本  17 長谷部


27 長友  2 寺田   22 中澤   25 内田


                    18 楢崎


●・57分〜4−4−2

                13 興梠   24 岡崎
               (57分〜)

16 大久保             10 中村 俊輔

                 8 稲本  17 長谷部


27 長友   15 高木   22 中澤   25 内田
        (46分〜)

                       18 楢崎

●70分〜4−4−2

                   13 興梠   24 岡崎

26香川                         16 大久保              
(70分〜)
 
                    14 中村 憲剛  17 長谷部
                   (65分〜)


27 長友   15 高木   22 中澤       25 内田
      

                            18 楢崎

「この時間帯は、ゲームメイク出来るのは中村憲だけで、少しバランスが崩れていた」

●83分〜

                        12 巻       9 佐藤
                        (83分〜)   (82分〜)

26香川                      13 興梠


                     14 中村 憲剛  17 長谷部


27 長友   15 高木   22 中澤       25 内田
      

                                    18 楢崎

「佐藤・巻を投入して、興梠をトップ下に近い位置、また香川もやや中に入った
ポジションでプレー」


◇・UAE代表フォーメーション

●スタメン 4−4−2

                            10 マタル   7 アルシェヒ
                 (74分・15 アルハマディ)

                                  16 イブラヒム
                              (64分・9 N・ムバラク)

6 ジャベル                                       20 A・ムバラク

                                     18 マララー
                                 (46分・21 オスマン)


3 メスマーリ       14 サイード     5 ジュマ            8 アロ・アリ


                                            1 ナセル

 

◇分析

●・日本

 本気で臨むという岡田の思惑は、まず希望踊りの目的を果たしたのではないか。
守備陣では「寺田」の実戦テストを行い、安全第一のプレーと長友が上がった
後のカバーは良かった。このような展開では合格点だが、90分プレー出来なかった
のは残念だった。守備に追われる機会が少なく押し込まれた時にどう対応できるかが
チェック出来なかった。

 後半に起用された「高木」は失点してからは、ビルドアップもクリアーも落ち着きが無く、
中途半端で、代表レベルでは通用しないのではないか。

長谷部は、DFラインからのつなぎ役として十分に機能した。
一旦下がりパスを出しやすい位置にポジションを採り、裏方として泥臭い仕事をこなした
のは高く評価したい。

興梠と岡崎は文句なしで合格点をつけたい。特に岡崎は「中村俊」「大久保」と組んだ
中盤の組み合わせは相性が良いのではないか。別の相手との対戦では、
このゲームのように機能するかどうかチェックしてみるべきだろう。

選手個々には成果として評価する部分が多かったのだが、チームとしては問題があり、
チャンスを簡単に作れるようになった事で、中盤の攻守のバランスが崩れてしまったのと、
俊輔と稲本が抜けてからは、中盤の組み立ても単調で攻め込みも強引な形になり、
相手が試合巧者のチームだと、もっとカウンターで決定的なピンチを招いたであろう。

 失点してからは、佐藤と巻のツートップで得点を狙いに行ったが、もし、同点に追いつか
れていなければ、この二人は、もう力が判っているから出さなかったのではないか。

● チャンス

日本

チャンス「13分・14分・34分・44分・57分・75分・分」7回
決定的なチャンス「25分・47分・54分・72分・73分・86分・90分」7回

前半ほぼ一方的にボールをキープしていたのだが、チャンスの数は圧倒的に
後半が多いのが判る。両チームが積極的に前に出て攻撃に重点を置いた為に、
スペースを作ったり、守備に回るのが遅れた結果である。

UAE

チャンス 0回
決定的なチャンス「77分」1回

得点したシーンだけである。もしチェックがしっかりしていたら、あのSHも
打たれていなかった可能性もあるので、ほぼ完封していたという見方も出来る。


◇日本選手のチャンスに絡んだ回数と解説

     前半  後半  合計

玉田   1   1    2
岡崎   1   2    3
興梠       4    4
佐藤       1    1
中村俊 1   1     2
中村憲      2    2 
長谷部  2        2
稲本   1        1
香川       3    3 
大久保  1   3   4 
長友   1        1
寺田   1        1
内田       3    3

●解説

1・前半よりも後半の方が倍のチャンスを作っているが、後半の方がUAEが前に出て
 きた事と、日本の速い動きに振り回されて守備陣が崩壊寸前だった為である。    

2・出場したメンバーで、GKを除いたフィールドプレーヤー16人のうち13人が
 関わっている。どこからでもチャンスを作れた事を意味するが、

3・途中出場の興梠と香川が積極果敢に攻め込み、なおかつ効果的だったのが
 証明されている。

4・中村俊輔がチャンスに絡んだ回数が少ないが手の内を隠したか、手抜きをしたのが
 この数字となって表れたのではないか。

 

 


 

| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 23:45 | - | trackbacks(0) |
2010年南アW杯最終予選 対バーレーン戦分析
2010年南アW杯最終予選・対バーレーン戦(アウエイ)
キックオフ:2008/09/06(土)21:30 │ 日本時間 09/07(日)03:30
スタジアム:ナショナル・スタジアム(バーレーン・マナマ)

主審:バシール(シンガポール)
副審・ナジール・フセイン・  ジェフリー・ゴー(シンガポール)

日本代表 3−2(2−0)バーレーン代表


得点

1−0 (18分・中村 俊) 2−0(44分・遠藤) 3−0 (85分・中村 憲)
3−1(87分・イサ) 3−2(88分・オウンゴール)
 
警告
 
H・モハメド(31分)H・モハメド(67分)
オマル(73分)  松井(35分)

退場

H・モハメド(67分)  

日本   SH13(8)CK5(2)FK14(9)PK1(1)
バーレーンSH11(3)CK7(3)FK14(7)PK0

ボール支配率
日本
バーレーン


日本代表         バーレーン代表


GK 18 楢崎 正剛   GK 1 ジャファル
DF  3 内田 篤人   DF  2 H・モハメド
    2 中澤 佑二      16 アドナン
    4 トゥーリオ       3 マルズーキ
    6 阿部 勇樹   MF  7 ジャラル
MF 10 中村 俊輔      10サルミーン
   17 長谷部 誠   (83分・5ジャマル・ラシェド)
(85分・8今野 泰幸)     15 オマル
    7 遠藤 保仁      14 イサ
    9 松井 大輔      12 ファウジ
(71分・14中村 憲剛) FW   9 A・フバイル
   16 田中 達也    (62分 13アブドルラフマン
FW 11 玉田 圭司      11 イスマイール
(78分・15佐藤寿人)   (62分・4ジャイシー)


●・日本代表 フォーメーション

◆・スタメン 4−2−3−1

         11玉田
       (78分・15佐藤)
         16田中
9松井               10中村俊
(71分・14中村憲)

     7遠藤    17長谷部
           (85分・8今野)
6阿部    4トウーリオ   2中澤    3内田


         18楢崎


●・バーレーン代表 フォーメーション

◆・スタメン 3−5−2


       9A・フバイル  11・イスマイール


      14 イサ    10サルミーン
12 ファウジ                   15 オマル
            7 ジャラル
  2 H・モハメド   16・アドナン   3マルズーキ

 
            1ジャファル


◆・46分〜
【 後半の立ち上がりから14イサを左サイドMFに、12のファウジを
 ボランチに変更した】


        9A・フバイル    11・イスマイール
 (62分13・アブドルラフマン)   (62分・4ジャイシー)

    
   14・イサ     10サルミーン      15 オマル

          
       12 ファウジ    7 ジャラル
 

  2 H・モハメド   16・アドナン   3マルズーキ


              1 ジャファル
 
 
67分〜(2・H・モハメド退場後) 3−5−1

【FWを4・ジャイシーの汽肇奪廚法14・イサをボランチに、12ファウジを
退場になった2の居た左CBに変更した】


               4ジャイシー
    

    13・アブドルラフマン 10サルミーン   15 オマル
            (83分・5ジャマル・ラシェド)

             14・イサ    7・ジャラル

         
   12 ファウジ   16・アドナン   3マルズーキ

               1 ジャファル
 

83分〜3−3−2−1
【12ファウジをトップ下に上げて、途中出場の5ジャマルを左CBに起用】


               4ジャイシー

    
  13・アブドルラフマン                15 オマル

              12ファウジ


         14・イサ      7・ジャラル

         
   5ジャマル・ラシェド  16・アドナン  3マルズーキ
   (83分〜)
              1 ジャファル


■・分析
●・チャンスの数
日本
チャンス「9分・40分・58分・78分・83分」5回
決定的なチャンス「28分・42分・75分・75分・85分」5回

バーレーン
チャンス「51分・89分」2回
決定的なチャンス「20分・87分」2回


●・日本
 芝生の状態が比較的良かったのと、バーレーンがパスをつないで組み立てて、
正攻法で臨んできた事、等が幸いしたし、総合力では明らかに日本の方が上なので、
順当な勝利だった。懸念された「阿部」の左サイドBKも意外と安定しており、無難な対応
で安心した。
これは阿部の潜在能力の高さの証明なのか、あるいは守備者として急成長
したのか、それともバーレーンの右サイドの15オマルとの相性が良いのか。
今後のゲームを通じて見極めたい。とりあえず、このゲームに関しては合格点で良いだろう。
阿部と対峙していたオマルが阿部に対して、アフタータックルでイエローカードを受けたの
が、この日の二人の評価を象徴している。本来はあれは一発退場とするべき危険で悪質
なものであった事を付け加えておく。
 日本は、バーレーンに良いハイクロスを入れさせない事、DF陣に楽にビルドアップさせない
という2点を徹底できたのが85分までの完勝状態を作った。
特に「玉田」「田中達也」「松井」の攻撃陣の前線からの守備は素晴らしく、素早くしつこい
チェイシングとプレスは本当に見事だった。それにボールを奪われたら、追っかけて奪い
返すシーンが何度も見られたのは、この3人が、自分達は何をすべきかを理解していた
という事だ。しかもMFと連動してプレスを掛けるタイミングも実に良かった。
田中達也なんかは、まるで昔から、このチームの中心選手のような動きだった。

 問題は、交代出場の3人が誤算だった点を挙げたい。
佐藤寿人は状況判断が出来ない。中村憲豪はサイドの守備への気配りが足りない、
そして今野は、こういう起用法では活きないのかもしれない。中途半端なポリバレント
可能な選手よりも、最後の5分間でも10分間でも、守備固め要員として起用されたら
、忠実に動ける選手が必要だ。


●2失点の原因
1点目は、ほとんど偶然としか思えないような、日本から見て中盤の左サイドからの
強引なシュート性の速くて低いボールが14イサの足元に上手く収まってしまった。
3−0という状況になっていなければ、誰かが足を出していた可能性もあるので、
この失点は、許容範囲としても良いだろう。

2点目は、入ってきたボールは守る側にとって嫌な所へ蹴られたもので、あの場合、
相手選手が居たので、トゥーリオは競らないで流すのは難しいのではないか。楢崎は
声を出したそうだが、もし楢崎が行った場合、明らかに飛び出すのが遅れていた為に
相手に先に触られていた危険性が考えられる。
負の連鎖反応とでもいうような現象が起こってしまったとしか言いようがないが、
問題の本質は別のところにある。
 前線でのプレスかブロックかの判断ミスともされているが、ここで注目する点は、
「玉田」「松井」「長谷部」の3人が交代した後だったという事だ。バーレーン戦に
臨むにあたり注意すべきは、高さとフィジカルに優れた相手の前線へのロングボール、
ハイクロス対策だったはずだ。日本の攻撃陣は、この対応は非常に素晴らしく、
70分までは完ぺきだった、特に前半は早くて厳しいプレスとチェイシングがはまって、
何もさせなかった。

メンバーチェンジが進み、85分に3点目が決まり、勝負あったという雰囲気になってから
、佐藤と中村憲の守備の対応が遅れて、判断もチグハグになってしまった。
また今野は全くゲームに入れず消えていた。佐藤と中村憲は大いに問題で、スタミナ切れ
のはずは無いのだから、戦術理解と状況判断に問題があるとしか思えない。
 1点を返されてから「中村俊輔」は中盤に下がらずに高めの位置から、積極的にボールを
持っている相手選手に対応していたのが対比する上で良い材料だ。相手DFに効果的な
パスを出させない為の動きは、今、この状況でどうするべきか、何をやれば良いのかと
いう手本になっていた。
 一瞬、リードして逃げ切り態勢に入った時の中田ヒデの動きを連想させた。
 それに対して「松井と同じポジションに入った」中村憲は下がりすぎで守備の貢献度は
相当に低い。また松井がサイドに開くのに対して、中に入りがちだったのも中盤の守備の
バランスを崩す要因になった。

 佐藤寿人に至っては簡単に競り負けてボールを奪われても「田中達也」や松井」
のように奪い返す動きも無く、プレスもチェイシングも遅れてしまい、サイドに開いて得点を
する事しか考えていなかったようだ。
 あの状況で残り時間を考えたら、4点目を取りに行くのと相手DFにビルドアップさせない
動きと、どちらが大切だろうか。バーレーンの1点目のアシストとなるクロスを入れたのは、
CBの16アドナンである。CFの佐藤と対峙していた相手だ。
 
田中達也は疲れており、中村俊輔が頑張っているのに、長新大型の選手が揃うバーレーン
に、自陣に良いハイクロスを入れさせないという約束事を無視する選手は必要ない。

●・バーレーン

 マチャラの采配は面白くて興味深かった。また引き出しも豊富なようで、もっと日本の
メディアは、戦術的な事や選手起用などに関してインタビューを行って記事を掲載して
もらいたい。
 前半・ツートップが何も出来ないと見るや、61分に、あっさりと二人同時に代えてしま
ったし、83分にはトップ下だった10も引っ込めてと、結局、スタメン時の攻撃陣は3人とも
交替させてしまうというのは、実はバーレーンもFW陣は得点力不足ではないかと推測する
のだが、どうだろう。
 キックオフ → 後半開始時 → 67分の1人退場後 → 81分からの総攻撃態勢

その都度、ポジションチェンジを行って苦しい展開を打開しようと試みたのは、
悪く言えば、ジタバタしてるようだし、よく言えば鍛え込んだと言える。
 
 このメンバーでは「12」のモロッコ人「ファウジ」は、4回「14」のイサは3回も
ゲーム中に基本的なポジションを変更している。ファウジはキックオフの時には、
左サイドのMF・後半立ち上がりは、左のボランチ、10人になった時には退場になった
2の居た左CBに入り、総攻撃態勢になった時はトップ下と、まさにポリバレントの見本
のような存在であった。おそらく左利きで、左サイドのポジションならば全てこなせる
のではないだろうか。

 また14のイサは、最初はやや左よりだが、ボランチとトップ下の中間、
後半は左サイドのMF、10人なって以降は左のボランチと、動いたが、積極的に前線に
飛び出して日本DFを悩ませた。
 20分のセンターラインから一気にゴール前までドリブル〜SHで決定的なシーンを作り
、87分には前線まで上がり1点目の得点者となった。この選手も左サイドに抜け出たり、
ドリブルで切り込んでいくのを見ると、左利きであろう。
日本には最も脅威となった選手で、次の対戦では要注意人物である。
 他のポジションの選手は動かしていないのを見ると、この二人はマチャラお気に入りで
左サイドの攻守は、この二人を軸にしてチーム作りを進めているのだろう。


■・日本選手のチャンスに絡んだ回数と解説

     前半  後半  合計
玉田   1   1    2
田中   2   2    4
松井       1    1
中村俊 3   1    4
中村憲     3    3
遠藤   1        1
長谷部     1    1 
内田   1        1
中沢   1        1 
阿部   1        1


■ 解説
1・田中達也の活躍ぶりが、ハッキリと数字に表れている。しかも、ここでは
 数値化できないが、守備面での貢献度は、もっと大きい。


2・玉田は2回だが、1点目のFK・2点目のPKとなる切っ掛けとなったFKは、
 いずれも玉田が倒されて得たものであった。単にファウルを受けた回数の
 多さだけでなく、相手のゴールに近い場所でファウルされたのが判る。
 つまり相手にとって危険な存在といえる


3・気がついたらトゥーリオの名前が出ていないが、この大事な1戦では、まず守り
  を第一に考えてチームプレーに徹していたのが判る。

4・中村憲は、70分からの出場にも関わらずに3回ものチャンスに絡んでいる。
 攻撃面では大いに貢献したのが判る。
 

 
 
| サッカーマニア・スタッフ | ゲーム分析機複疎緝宗 | 22:58 | - | trackbacks(0) |
2010年南アW杯アジア最終予選に関して
正論57・2010年・南ア大会アジア最終予選」

A組「オーストラリア」「日本」「ウズベキスタン」「バーレーン」「カタール」
B組「韓国」「イラン」「サウジ」「北朝鮮」「UAE」


 日本の入ったA組の対戦相手を見て、「楽に勝てる相手はいない」が「絶対に勝てない相手もいない」と考えるのが一般的だと思うし、B組に入った国とは、ここ数年、激闘を繰り広げてきた相手なので、警戒心や過大評価をする傾向が見られる。しかし、過去の対戦成績というのは、あくまでも過去に過ぎず、どこまでさかのぼって参考にすれば良いかという問題がある。

 例えば、日本代表の場合「オフト」就任以前と以後、また監督がジーコとオシムの時では、チーム作りの過程も、采配や戦術も全く異なるから、それらを同列に扱うのはおかしいのではないか

 ◆「カタール」 

対戦成績が3分け2敗で、日本はまだ一度も勝っていない相手とされているが「岡田」体制になってからは、まだ一度も対戦していないのだから、過去から不利な材料を引き出す方が無理がある。アジアカップでの1−1の失点は、CBに不慣れな阿部がいたのが全てだった、FKを与える切っ掛けを与え、押されて壁に穴を開けるという信じられないミスからの物だ。今CBは、中沢、トゥーリオで構成するし、阿部も急成長している。決定的な事を指摘すれば、アジアカップの日本は、まだ未成熟の発展途上の段階のチームだった。段階を追ってチーム作りを行ったオシムは、あの時点では、チームを固めて勝ちに行くサッカーはしていなかった。 
 帰化選手は要注意だが、現在の日本は南米や欧州の2線級とは互角かそれ以上に戦える能力があるのも、また現実として知っておこう。

 不安要素は、対バーレーン戦で日本DF陣が、サイドからの速攻と速いクロスに崩されている場面があったのが気掛かりだ。日本のDFに対して、スピード・素早さで勝負を仕掛けてこられると厄介な展開になりそうだ。

 ◆「バーレーン」 

 2回対戦した事で、手の内は判ったが、策士のミランマチャラの采配との勝負になる。
バーレーンに1勝1敗だが、負けた時のチームは「岡田流」ではなく、オシム流メンバー主体の編成で,CBが「今野」「阿部」だったから参考にはならない。2戦を通じて判った事は、バーレーンの方がチームとして熟成していたのに対して、日本は攻撃陣のパフォーマンスが最低だった事だ。
 2004年の中国でのアジアカップの時のバーレーンは、非常に攻撃的なサッカーで
日本とは激しい攻め合いを行ったが、今度のチームは守備重点のチームである。また日本も守備を軽視してブラジル流の攻撃重点のジーコが采配を奮っていたのだから、この3次予選以降は両チームとも別のチームでの新しい対戦の歴史が始まったと考えたい。大体、マチャラの指揮したチームは「クウェート」「UAE」「バーレーン」と全て堅守からの速攻のスタイルのチームだ。「岡田流」になった日本と「マチャラ」のバーレーンの対戦は、日本の1勝という成績が残っているだけだ。

 ◆「ウズベキスタン」 

 ウズベキスタンは、94年の広島アジア大会で優勝したが、丁度、チーム力がピークだった時期で、それ以後は旧ソ連時代の遺産を食い潰してしまい低迷。近年のアジアのユース大会では、結果よりも内容を高く評価されているように、それがいつ花開くかというのが関心の的だったが、世代交代が軌道に乗り、ようやくフル代表クラスに成果が表れてきたのであろう。しばらく対戦してないので不気味な感じがするが、逆に彼らもまた日本とは対戦していないのだから、考えてみたらお互い様なのだ。だから必要以上に恐れなくて良い。欧米と同じようなスタイルならばオーソドックスで勝負強さがあるが、日本の早いパスワークに翻弄される面もあるはずだ。

 ◆「オーストラリア」 

 2006年ドイツ大会での1―3の結果は、ジーコの采配ミスが全てである。
こう考えよう。CBが宮本でなくトゥーリオだったら?消耗してバテバテだった
中村俊輔と柳沢を終盤に交代させていたらどうなったか?
 
 今回の3次予選で、オーストラリアは驚くべき事に6試合で7得点のうち、
カタールから3点ずつ合計6得点した以外は、後の4試合で1点しか取っていないのだ。
中国のパワフルでラフなサッカー・イラクのオーソドックスで組織的なサッカーの前には、攻撃が有効ではなかった事になる。主力選手が欧州でプレーしているオーストラリアは、アジア地域での対戦と欧州からの移動は相当なダメージとなっているのではないか。ほとんどメンバーが代わっていないのは、その分成長したか、低迷するかのどちらかになる。「ビドウカ」復帰は脅威だが試合は、欧州ではなくて日本とオーストラリアで行われるのだ。 

オーストラリアはメンバーもスタイルもほとんど変っていない。
しかも監督は「ピム」だ。手の内は十分に判っている。

 それに対して日本は、ドイツ大会では80年代前半の古いブラジルスタイルだったし
アジアカップは、オシムが攻撃重視の発展途上のテスト段階の未成熟なチームで臨んだ。しかし、W杯予選は、岡田流の、堅守で手数を掛けない攻めを行うスタイルで参戦する。ジーコもオシムも「華麗さ」を求めたが岡田は「泥臭さ」を求める。だから、ゲーム展開はこれまでとは違う様相になると予想する。

 ●・日程 

 バーレーンとカタールのアウェイゲームが9月と11月の月1回のペースで行われるのは非常に良かった。3次予選みたいに遠征続きだとコンディション的に非常に苦しい。
それに中東勢とのアウェイを先に消化できるのは理想的なスケジュールだと思う。もし、これが逆だと2戦目のホームでは何でもありという展開に持ち込まれてしまい、露骨なホームタウンデジションに苦しまされただろう。
そう考えたら、序盤のこの対戦順は悪くないどころか願ってもないものだ。
しかもホームゲームは、バーレーンは寒い3月に、カタールは梅雨時の6月に行えるの
もプラスになる。

 問題は6月の3連戦だ。オーストラリアとの最終戦は、その時点で代表が決まっていなければ壮絶な1戦になるのは必至で、その場合、やはりオーストラリアとアルゼンチンの「オセアニア対南米」のプレーオフのあの1戦が思い出される。しかもオーストラリアは、その1週間前にホームでバーレーンと対戦するから2週続けて移動なしのスケジュールだ。A組では6月は日本が一番過酷なスケジュールになっている。だから出来るだけ、それまでに出場を決めておきたい。6月6日のウズベキスタン戦で出場決定で、6月10日のカタール戦は、お祭りムードの中で凱旋試合という展開が理想的なのだが、どうなるだろうか。
 

| サッカーマニア・スタッフ | 正論 | 23:38 | - | trackbacks(0) |
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